In Conversation with Cafuné Women

女性たちの活躍は、互いを高め合い、刺激し合う団結の精神を生みます。その共有される経験こそが、私たちの成長のコミュニティを育むのです。シリーズ「In Conversation with Cafuné Women」では、世界で活躍する女性たちの歩みを辿り、彼女たちの物語を、あなたが自信を持って前に進む力に変えていきます。

元芸妓・紗月のご紹介

元芸妓の紗月さんが現代にもたらすのは、伝統的な日本の芸術と比類ない優雅さ。花街で極めた深い伝統と美意識が、彼女の持つ時を超えた、確かな気品を形作っています。

インタビュー

芸妓になったきっかけを教えてください。
幼い頃から、母の影響で着物が好きだったので、着物に囲まれた生活がしたいと思うようになりました。芸妓の華やかな姿に一目惚れして、その裏では日々のお稽古の努力、規律と強い決意を持っていることに感動しました。

「今しか出来ない!これを逃したら絶対後悔する!」芸妓の世界に足を踏み入れるきっかけとなりました。

芸妓としての経験があなたに与えた影響について教えてください。
幼い頃から人前でお話しするのは苦手な方でした。毎日お稽古練習をする事によって、出来なかったことができるようになり、スキルと経験を身につけ、自分の能力と自分自身にも自信を持つようになりました。人前でも気軽に話しができ、堂々とパフォーマンスをする勇気を身につけました。これを繰り返す中で度胸が身についた事はとても誇りに思います。。

芸舞妓というコミュニティについて、どのように感じていますか?
毎年、全国から舞妓志願者が置屋さんの門を叩き、1年間修行を行なわれ、京言葉から着物の着付けなどを勉強します。共同生活でそばにいる先輩方から沢山のことを教えてもらい成長していきます。そしてまた、私達もそれを後輩へ伝えていく。

もしもこういった先輩方のサポートがなければ、いまの花街の文化は無かった事でしょう。閉鎖的な世界の文化が女性同士のつながりで受け継がれているのはとても美しいことだと思います。

また芸舞妓の世界は、女性が女性らしく輝けるといったウィメン・エンパワーメントの観点からみても日本が誇るルーツでは無いかと思います。

芸妓の生活と比較すると、現在の生活はどうですか?
自分主役から娘主役へ…

この2年は、自分が続けてきた事ややりたい事は後回しで娘中心の生活になりました。しかし最近は、自分の気持ちが良くも悪くも娘に伝わることが増えてきました。「母」という役割のために自分に制限を設けたくはなく、このアイデンティティを楽しみたいと思っています。母としてもまだまだ未熟ですが、お仕事と育児を両立している世界のお母さんを大尊敬しています。

そして少しずつ、お仕事に奮闘していた頃の様に自信溢れる自分を取り戻していきたいと思ってます!

Cafuné Womenとは、どのような人たちだと思いますか?
Cafuné Womenは着飾らなくとも、内面の美しさを自然に纏っている女性たち。きっと、計り知れない苦労も乗り越え、それぞれの幸せのカタチを大切にしている人達だと思います。

Cafunéへの第一印象は何ですか?Cafuné Womenと共通する特徴を教えてください。
Cafunéへの第一印象は、とてもstylishでありながら商品の実用性を妥当しない、自然体な凜とした佇まいに引き込まれました。

伝統的な着物の美しさについて、具体的に教えてください。
着物は嫌味のないさりげないカタチで、洗練された女性らしさを出せるものではないかと思います。着物には数々の工程がありそれぞれに特化した職人さんがいらっしゃいます。

西陣織から京染め、刺繍や仕立て屋さん…こうした方々の想いが込められて仕立て上がったモノです。着物は世界が認める伝統産業でずっと残していきたいと思わせてくれる魅力があります。

着物に合わせるバッグにおいて、どんなものが相応しいと思いますか?
シンプルでありながら存在感もあり、品のあるバックが着物にはうってつけだと思います。カフネのバッグに込められたクラフトマンシップのこだわりは、着物の伝統技術とも共鳴しています。

撮影ロケーション協力:お宿 梅夜(うめや)