国際ハンドバッグデーを祝して
Cafunéが讃えるのは、イタリアンレザーという芸術です。ジャンカルロ氏の製革所が生み出すのは、時間とともに柔らかく、持つ人だけの唯一無二の存在へと育つ「生きた革」。デザイナーのクイーニーは、時代を超えたエレガンスと日々の自信を融合させ、物語を語るハンドバッグを創造します。
デザイナークイーニーとのインタビュー
Cafunéのバッグが、それを持つ女性にとって、どのような存在であってほしいですか?
一人の女性が持つハンドバッグの裏には、深い繋がりと物語が隠されていると、私は信じています。そして、お客様とCafunéのバッグとの間に、そのような感情的な繋がりを築きたいのです。ただ美しいだけでなく、毎日心地よく、自信を持って使えるような、そんな存在であってほしいです。時間とともに革は柔らかくなり、使う人やその日々の生活に寄り添い、唯一無二の存在となっていきます。Cafunéが目指すのは、まさにそうしたお客様との繋がりを形作ることです。
ハンドバッグのデザインにおいて、レザーに込められた物語や職人の技は、どれほど重要な要素だとお考えですか?
一つひとつのレザーの物語や職人技を深く知ることは、デザインを考える上で不可欠です。その知識を活かすことで、レザーの持つ真の美しさを、私たちのハンドバッグを通して、お客様に伝えることができます。
タンナージャンカルロ氏とのインタビュー
あなたにとって、レザーとはどのような存在ですか?
レザーは、私の人生においてほぼすべてです。中学を卒業した時、父から「将来やりたいことに集中できるよう、進むべき方向を決めなさい」と言われたのが、私が皮革と製革業界の冒険に踏み出すきっかけとなりました。
あれから50年が経ちますが、私は今もこの仕事をしています。レザーは、私にとって人生の不可欠な一部であり、家族の次に大切なものです。この皮革にまつわる家業を続けるモチベーションは、私たちが自身の仕事を心から愛しているからに他なりません。
すべての社員がこの仕事に情熱を注ぎ、毎日の作業をより良くするために日々改善に努めています。時代が非常に速く変化する中でも、私たちは絶えず新しい革新に適応するよう努力しています。
最も大切なのは、自分の仕事を最高のものにすること、それを信じ、深く愛することです。なぜなら、この仕事こそが私たちの生活を支える揺るぎない基盤だからです。
伝統的な製革技術を維持していく上で、どのような困難がありますか?また、Cafunéとの取り組みは、その克服にどう貢献していますか?
課題は非常に大きく、現代の世界は複雑で、すべてが「均一化」しています。この「均一化」とは、市場が手仕事やクラフトマンシップ、そして品質の違いを見分けられなくなっているということです。
すべてが標準化・グローバル化し、かえって私たちすべてを「貧しく」しています。だからこそ、私たちはCafunéのようなブランドと協業し、他とは違うものを作り、クラフトマンシップを維持できることを大変嬉しく思っています。
イタリアにおいて、クラフトマンシップは長年にわたり私たちの核となる強みです。この技術を工業化のシステムの中に維持していくのは容易ではありません。長い時間と、多大な情熱と忍耐強さが必要で、決して諦めてはいけないのです。
私たちは、自らのルーツ(根源)を守り続けるために努力しなければなりません。たとえ今日のすべての店舗のショーウィンドウが同じように見えても、私たちは創造性を保ち、消費者に驚きを提供したいと願っています。
お客様に、職⼈技術(クラフトマンシップ)と品質の重要性を、どのように伝えていきたいですか?
私たちが追求するのは、すべてが可能な限り自然であることです。常に天然素材の使用にこだわり、人工的な素材は避けています。なぜなら、良いものは本当に「古くならない」と信じているからです。
人々が製品を捨てるのは、壊れたからではなく、単に「飽き」がきたからです。これが、私たちの製革業の未来のビジョンにおける核となる理念です。現在の市場は「低価格志向」に極端に傾いていますが、これは完全に間違った方向です。
私たちは、美しく、そして質の良いものを作るために、手仕事、経験、そして素材への愛を惜しみなく注ぎ込む必要があります。革は天然素材であり、生き物の一部ではなくなっても、まだ「呼吸している」と言えます。この哲学こそが、私たちがCafunéと共有したい理念です。
「自然さ、透明性、柔らかさ、そして真のクラフトマンシップ」。私たちはこれらを心から大切にしています。