In Conversation with Cafuné Women

エンパワーされた女性は、また別の女性に力を与えます。
女性たちの活躍を称え合うことは、お互いを高め合い、刺激し合うきっかけになります。この団結の精神は、共有される経験やストーリーが私たちの成長を促すコミュニティを育みます。
全4回にわたるシリーズ「In Conversation with Cafuné Women」では、世界各地で活躍するインスピレーショナルな女性たちに焦点を当て、それぞれの歩みや想いに耳を傾けます。

彼女たちの物語が、自分自身のストーリーに自信を持ち、前に進む力となりますように。

劉子千(リウ・ズーチエン)さんについて

中国出身のビジュアルアーティスト、劉子千(Ziqian Liu)さんは、詩的な世界観にあふれたセルフポートレート作品で知られています。カメラと三脚だけを使い、すべて一人で撮影を行っています。

その作品は、国内外のアート展で数多く紹介されてきたほか、『China Daily』、『ELLE China』、『VOGUE Portugal』などのメディアにも掲載され、高い評価を受けています。

鏡はZiqianさんにとって筆であり、世界と対話するための道具でもあります。身体と草木が織りなす静かな共鳴のなかに、東洋美学の「余白」や「含蓄」が静かに映し出されています。彼女はレンズという器を通して、女性の内なる豊かな宇宙へと私たちを誘ってくれます。

インタビュー

女性アーティストとして、どのような困難を経験されましたか?
作品はシンプルでミニマルなビジュアルを追求しているため、身体の一部を見せることもあります。そうした表現に対して、時に不適切なコメントをいただくこともありました。初めは戸惑いを感じましたが、やがて作品は受け手の心を映し出すものであると捉えるようになり、そうした声を気に留めないことにしました。同じ視点の方に作品を気に入っていただけたらと思います。

自己愛について、どのように考えていますか?
かつては完璧を目指すあまり、自分の見た目に対してとても厳しかったです。でも今は、ありのままの自分を受け入れられるようになりました。年齢とともに表れる細かな変化やシワも、すべてが当たり前な事だと感じられるようになり、そうした“不完全さ”も含めて、自分自身を受け入れるようになりました。

“Cafuné は商品とブランドカルチャーを生み出す一方で、私はアートを創造しています。どちらも静かな自を育みながら、自分らしさを貫く姿勢を大切にしています。”

作品はファッション業界における「Less is More」という哲学と一致していますが、創作にあたって特に意識している美学の原則はありますか?
派手なデザインはあまり好まなく、東洋美学における「余白」や「含蓄」を大切にしていて、見る人が自分なりの解釈で想像を巡らせられるよう、あえて余地を残した表現を心がけています。作品があまりに満たされてしまうと、水がコップから溢れるように、最後には何も残らなくなってしまいます。

作品に植物がよく登場しますが、それにはどのような意味があるのでしょうか?
植物には感受性としなやかな強さがあり、その在り方にいつも敬意を抱いています。風に流されるのではなく、しっかりと根を張って成長していく、私自身もそんな植物のような存在でありたいと願っています。

あなたにとって「洗練」とは何ですか?
「洗練」とは、他人に見せることではなく、自分の中で内から外へ自然に生まれる習慣のようなものだと思います。他人の基準ではなく、自分の原則に従って行動をしていることです。

ファッションにおいても洗練さを追求しますか?好きなバッグのタイプはありますか?
ミニマルで洗練されて、素材の質感も良く、細部にまで気配りが感じられるデザインが好きです。バッグにおいては、飾りよりも機能性を重視しています。

Cafunéのブランドスタイルについてどのように感じていますか?Cafuné Womenとはどのような存在だと思いますか?
最初に見たときは、落ち着いた印象でした。でも、知るほどに理性と優雅さがほどよく調和したブランドだと感じるようになりました。Cafuné Womenは自信で独立、そして妥協しないというイメージがあります。

私と共通している点があると思います。
Cafunéは商品とブランドカルチャーを生み出す一方で、私はアートを創造しています。モノ作りの過程の中で妥協しない自信を育み出していると思います。

彼女のユニークな道のりと独自の美学を知りたい方は、是非リールの完全版をご覧ください。